世界の中心で愛を叫ぶ 感想

世界の中心で愛を叫ぶ ドラマ版9話と10話を見る もうダラダラと涙が流れっぱなし 
亜紀の病室への入室を許可された朔太郎
毛糸の帽子を取れば 亜紀は丸坊主 薬の副作用だ
なんで泣くの? 亜紀が問う
朔太郎は答える 亜紀が泣かないから
う〜〜(涙) こういうところなんだよね 朔太郎の生まれたまんまな感じの純粋さ 計算のない暖かさ 人の良さ 思えばいつもそうだった 亜紀が自分でも気が付いて無かった苦悩 もしくはひた隠しにして来た悲しみを 朔太郎はさらりと事も無げに口にして その言葉の無邪気な暖かさが 複雑に絡み合った亜紀の心に染み渡ってゆく その言葉に癒される 朔太郎は 亜紀の強さ 志しの高さに魅了され 亜紀は朔太郎の大地の様な暖かさ 純粋さに癒される 人が人を必要とするってこういう事なんだろうな と思う 
そしてこのシーン
タクシーに乗り込もうとする朔太郎を突き飛ばす亜紀 2人の恩師の言う通り もし亜紀が旅行中に死んでしまったとしたら 人々はそれを朔太郎のせいにするだろう 亜紀はそれを知っている 駅のホーム 亜紀に追い付く朔太郎 私が死んだらどうするの? 亜紀が問う 朔太郎は答える かついで戻って来るよ その顔にはもう 一滴の迷いもない
ううううう(涙) 朔太郎は受け止めたんだよね 亜紀の死を受け止めて 自分の悲しみも受け止めて 全部ひっくるめて亜紀を丸ごと抱える決意をした 自分の苦しみや悲しみを共にしかと抱え込んでくれる人といる事は なんて幸せな事だろう 朔太郎の腕の中 あの世なんてない 天国なんてない 私の天国はここにある と微笑む亜紀 この時なんだよね 朔太郎の顔が初めて崩れる 誰か助けて 亜紀を助けて 彼の振り絞る様な叫び ああもうここらへん泣きっぱなしです 山田孝之君の表情にその感情の移り変わりが全て読み取れる 脚本もいいけれど 演出もいいけれど 彼の演技がとてもいい 純な朔太郎の魅力は彼ならではと思います 
そして心に残った場面言葉を順不同に列ねてゆけば
朔太郎より三ヶ月だけ先に生まれた亜紀 俺が生まれて来たのは亜紀のいる世界だったんだ という朔太郎の台詞 これに揺れました ああいい言葉だなぁと でもこれはこの後 ずるいよ 亜紀は三ヶ月だけだったのに これから先俺は亜紀のいない世界で生きてゆかなければならない と続いてゆくのには痛かったです こうして亜紀の死を2人で受け入れてる所が特に(;_;)
そして亜紀が両親に残した遺書テープ
白血病で死ぬ事が私の運命だったとしても そんなものに私の17年をつぶされたくない きっと 生きたい様に生きる様に生まれて来たから 最後までそうしたい この亜紀の言葉にも涙 戦う彼女の真摯な姿勢 こういうのを見せられると 人とはなんて魅力的な生き物なんだろうとしんと感動してしまいます
そして亜紀のお父さん
病院で小さな女の子と父親がたわむれる様をじっと見つめている彼の姿 これだけでもなんだかウルウルしてたのに この後の亜紀のお母さんとの台詞が良かった 亜紀がまだちっちゃかった頃 ヒラヒラなドレスを欲しがった彼女に グリとグラを買い与えた事を後悔と共に語る彼 その彼に妻は言う けれど亜紀の夢は 絵本の編集者になる事なんですよ と いい脚本だなぁ(;_;) この彼女の夢の話しは 何話か前に彼女自身の口からもキチンと語られているんですよね 父と反発しながらも しっかりと紡がれてきた父娘の絆 こういうのは弱点です(;_;)
さて残すところ最終話 
結末 そして筋を知っていてこれだけ泣かせられるというのは 脚本 演出 役者さんの演技力 ですよね そして私的には音楽も!
1話 雨の中弔辞を読む亜紀の元に走っていった朔太郎の姿が なんだかしんと心に沈んでいます う〜んいいドラマだ!!!