真夏の夜のコンサート


夏の夜 
蒸し暑さに窓を開ければ 
女性ボーカルの朗々たる歌声が
どっと流れ込んで来る
大音量だ


どうも 裏のハリソンフォード崩れじーちゃん(^^ゞ
の家かららしい


こんな事は初めてだ
それにしても音量がでかい
小一時間ほどこの大音量は続き
そして止まった


静かな闇 虫達の声が戻ってくる


近所で遊んでた夫が帰って来た


俺も弾くけどいいかと聞いてくる
おいおいおい
リベンジのつもりならやめときなよ
と言えば
弾きたいから弾くんだと 
バックヤードに
アンプとエフェクターをセットし始める


大丈夫なのかいとため息な私


夫がギターを弾きだした


美しいアルペジオ
夜の闇にとけてゆく
うっとりする


復讐の音なんかじゃない(笑)
流れ広がってゆく優しい音たち


様々な音楽スタイルを持つ夫だが
夏の夜の闇に こんなにふさわしい音があるだろうか
そんなゆったりと美しい旋律


この人は本当の音楽家
楽家は心を揺らす音を奏でる


そして夫の音が止まった


その時


暗闇のあちこちから拍手が聞こえてくる


うけまくる私(笑)


これを書いてる今は なんと
アンコールの拍手がどこからともなく聞こえてくる


うけまくりの私


あるネイバーは
幸せな気分にさせてくれてありがとう
と 電話までしてきた
子ども達は通りにまで駆け出て大騒ぎだったそうだ(笑)


いやいや アメリカっていいなぁ(*^_^*)


そして この世に音楽家が必要な意味を
しみじみと考える私であった