『川、いつか海へ』5話 感想

ユースケ・サンタマリア いいなぁこの人 どんな作品にいても彼は ユースケ・サンタマリア以外の何者でもなく それなのに いい ってのは凄い事なんじゃないかとネ ガラリと変わってしまう菅野美穂ちゃんや北村一輝さんの凄さと対極にありながら 対等だよなぁと 彼はその表情がいいんですよね〜 後者に挙げた2人も その表情で語る役者さんだからこそ私は好きなんですけれど ユースケ・サンタマリアも 顔が笑っているのに目がうつろ そんな2重の演技が出来る人 本当に 深く味わい深い表情を見せてくれる なんというか 足についた演技 というか すぐそこにいる人 としてキチンと息をしている そして情けないキャラを演じていた彼が 美しく凛々しい表情を見せるその瞬間 優しく温かい笑顔を見せるその瞬間 このギャップがまたいいんだろうね そしてその表情がリアルだから尚更に で 今回見たこの5話は 野沢尚さん脚本だったワケですが やたらと 自殺の絵 が出てきたのが気になりました 何度も自分の死のイメージを浮かべるユースケ・サンタマリア演じる男 浮き玉は希望であるのに それが 死への道しるべとなっている 死へ向かう希望 だからヒロインはこの玉を投げ捨てる 死にとりつかれている 死の側にいる男 先に逝く方が簡単でいい 残されたものの方が辛い と 朝丘ルリ子に言わせ 独りで逝く身だって辛い とユースケ・サンタマリアに返させる ふと覗きこんでしまう自分の隣にある死 なんだか考えました