虹のかなた 1話から12話までの感想

仮面ライダー龍騎から 松田悟志 涼平 両者が出るって事で めちゃんこ楽しみにしていたこの昼ドラ(*^_^*) 里帰り中にちょろちょろと見ていて 母からもストーリーの補足を受けていたのですが 今回ビデオで12話までをしっかりと見て 色々新たに分かりました というか色々納得致しました そうかポイントは 不幸な者に優しくする これだったのね お前は母親そっくりだとちひろに言う中野 何故彼がちひろを引き取ったか 何故彼がここまで彼等に執着するのか それは 彼等母娘が 自分の価値観をゆるがす存在だったからだったんだね ちひろの母の言った 私達は不幸なんかじゃない これは彼自身の価値観を否定するものだから そしてもうひとつ釈然としなかった部分 何故ちひろの母は中野が仕組んだ殺人罪を被ったの?たかがちひろの劇団の月謝のために これも分かりました 大好きな事があれば自分がいなくても生きてゆける これこそがポイントだったんですね 自分は癌で死ぬと分っている だからこそのこの選択 でも 沈黙は守る 罪は認めない これは彼女の中野へのメッセージ 思えば全ては ちひろの父親なんだよね 弱くて優しい人 そして中野は 彼の優しさを施しと受け取ってしまう 富 名誉 自分の持っていないものを全て持っていた家族 今自分は その家族の会社を乗っ取り その家族の家に住み かつて自分を見下ろした男の位置に立っている なのにこの母娘は跪かない 他者を否定しないと自分が確立出来ない中野 そして そうされて自分が嫌だった事を それをした男になり変わってそれをしたいと思うこの男の屈折 否定と肯定の入り混じり ある意味 愛憎なのだろうか そしてそんな父を持つ息子も可哀想 彼は ちひろ一家のせいで自分の母親が死んだとちひろ一家を恨んでいる あのどしゃぶりの雨の中 ちひろの綺麗な靴と彼の泥靴がとても印象的だった 彼の怒りや不満 悲しみのハケ口はちひろしかいなかったんだろうね 父親に向かわないその思いは 全てちひろに向かう 悲しみは 憎しみとなって吐き出された方が活力になるから それはマイナス方向であろうとも
この物語りはこの先 大人になったちひろの復讐劇になってゆく 確かに復讐したくなる程の事を中野はやってます ちひろの父親はもちろんの事 母親だって夫の自殺さえなければ早期発見&治療が出来たかもしれない つまりは彼女は中野によって両親を奪われた事になる でも 復讐って辛いよね 人を憎むというのは自分が辛い 別のサイトにも昔書いたんだけど 戦争で子供を失った老婆が言うんだよね 私は憎まない ただただ悲しむだけ って その言葉を私は未だに忘れる事が出来ない
ハートがないブリキの人形 母がちひろにあげたかった大事なもの そのハートは夢という鈴だった これを預かった涼平さんが 復讐に取り憑かれたちひろに この鈴 心を渡すんじゃないかな なんて思ったらちょっとウルウルしてしまいました 夢は誰にも盗めない そう 自分だけが殺せるもの